睡眠負債について

日本人は睡眠不足とよく耳にする。

実際に厚生労働省の国民栄養・健康調査(平成30年度)をみてみると一か月間で見た時の平均睡眠時間が6時間未満の割合が男女ともに半数程度である。年代に関わらず。

では、適切な睡眠時間はどれくらい?

スタンフォード式最高の睡眠に一例としてある実験が載っていた。被験者に14時間眠るように指示をだして一か月程度様子を見る実験。はじめの1、2日は13時間程度寝るらしい。でも段々寝れなくなってきて3週間後には8.2時間の睡眠に落ち着くというものだ。そして、実験をはじめる前の睡眠時間が7.5時間であるため、その差の40分が睡眠負債として体にたまっていた!というものだ。

 

この実験によれば人は8時間程度、睡眠を自然だと取るものということになる。つまり、日本人は約2時間睡眠がたりていない。

 

ここで睡眠不足という言葉ではなく睡眠負債という言葉を使った。これは足りなかった睡眠が溜まっていくものということを表している。

そして上記の実験からわかるのは40分の睡眠負債を戻すのに3週間かかったことだ。

つまり土日で返済できるものではない。日々の積み重ねが重要なのだ。

 

睡眠負債を抱えている場合、生活習慣病に直結することは広く知られている。そして日々の仕事のパフォーマンスにも影響する。日本の年間損失は15億円らしい。

 

日本の寝ないで仕事をするのを美徳としたり、大変な労働環境は改善していくべきだと感じた。そして一番こわいのは睡眠負債は気づきにくいことだ。日本人損してますよ~!って意識改革が必要なんじゃないかな。

 

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000584138.pdf